建売住宅は価格や見た目で判断しがちですが、実際に長く安心して暮らすには、住宅性能が非常に重要です。大阪のように四季の気温差がある地域では、構造や断熱性が暮らしやすさを大きく左右します。
断熱性と気密性の確認が暮らしの快適さを決める
断熱性や気密性は、快適な室内温度の維持や冷暖房費の節約に直結する重要な性能です。大阪のように夏の暑さが厳しく、冬場も冷え込む地域では、断熱材の種類や厚み、窓サッシの仕様などを確認することが必須です。
特に、複層ガラスや高断熱サッシを採用している建売住宅は、住み始めてからの光熱費削減にもつながります。
耐震性と構造のチェックは安全性の要
地震の多い日本では、建物の耐震性も見逃せない要素です。大阪でも南海トラフ地震を想定した建築が求められています。
耐震等級（1〜3）を明示している住宅かどうかを確認し、できれば等級2以上を選ぶことが推奨されます。また、建物の構造も重要で、基礎がベタ基礎か布基礎か、柱の太さや構造用金物の有無などを見ておくと、安心感が高まります。
劣化対策や換気性能も将来性を左右する
劣化対策等級や換気性能も、長期的な視点で見ると大切な判断材料です。大阪のような湿気の多い地域では、通気工法や24時間換気システムの採用が劣化防止に寄与します。
建売住宅でも住宅性能表示制度の評価書が付いているものは、各項目の性能を客観的に比較するのに役立ちます。性能は住まいの寿命を左右する重要な要素であるため、価格だけでなく構造と設計の質にも注目することが欠かせません。